トップメッセージ

同じ志を持つ静脈企業との協働や提携なども視野に入れ、
環境課題を解決し、持続的な社会を実現します

 昨今、気候変動をはじめ、資源・エネルギーの枯渇、海洋プラスチック問題などが世界共通の課題となり、皆様も異常気象による自然災害の頻発などにより身をもって危機感を覚えていることと思います。このような地球規模の持続可能性を阻害する問題を解決するために、株式会社タケエイとリバーホールディングス株式会社(現リバー株式会社)は経営統合を行い、2021年10月よりTREホールディングス株式会社としてスタートしました。
 私たちTREホールディングスが実現したいことは、限りある資源を活かしきり、まだ解決の糸口が見つからない問題に一つでも多くの解を生み出していくことです。そのためには、20世紀型の大量生産・大量消費・大量廃棄型経済「リニアエコノミー」により生じた様々な課題を解決しなければなりません。その上で、あらゆる廃棄物を再生材へとリサイクルまたはリユースさせる「サーキュラーエコノミー」を実現する必要があります。日本は資源を持たない国です。サーキュラーエコノミーへ移行し、限られた資源を有効に活用していくことが、この先最重要となるでしょう。
 こうしたビジョンを実現するために、私たちは統合によって社会的信用とプレゼンスを高めて、自治体や行政をはじめあらゆるプレーヤーと協働を図り、高度循環型社会の実現を目指します。具体的には、動脈産業であるメーカー側と連携し、再生可能なモノづくりをリードするなど、これまで以上に良質な再生材を安定的に供給できる体制の構築を急ぎます。
 社会全体で環境に対する意識が大きく変わりつつある今、様々な技術を生み出し、業界を先導していくことが私たちの務めです。そのために、資源循環のためのリサイクル事業の深化、カーボンニュートラルに向けたエネルギー事業の推進、新たな技術開発への挑戦という3つの成長戦略を掲げて取り組んでまいります。
 この統合はゴールではなく、地球環境を守る企業集団をつくるスタートです。同じ志を持つ静脈企業との協働や提携なども視野に入れ、環境課題を解決し、持続的な社会を実現します。私たちの新しい挑戦にご期待下さい。

代表取締役会長 CEO 松岡 直人
代表取締役社長 COO 阿部 光男