
静脈産業プラットフォーム
としての
役割を果たし、
サーキュラーエコノミー
の
構築に貢献する
TREホールディングス株式会社は、2021年10月に株式会社タケエイとリバーホールディングス株式会社(現リバー(株))の2社が、対等の精神に基づき、経営統合して誕生しました。当時の両社は、ともに東京証券取引所に上場する静脈産業の大手企業であり、「産業廃棄物処理のタケエイ」「金属リサイクルのリバー」として、業界内で確固たるプレゼンスを確立していました。両社には「単独での成長」を目指す選択肢もありましたが、持続可能な社会を実現するための「全体最適」を追求するため、経営統合を選びました。この背景には、「日本の静脈産業を変革しなければ」という強い使命感や、高度循環型社会や脱炭素社会を実現するという志を共有していたことがありました。
サーキュラーエコノミーへのシフトを実現するには、製造業(動脈産業)と廃棄物処理・リサイクル産業(静脈産業)との連携が必要不可欠です。しかし、この動静脈連携を妨げる課題がありました。それは、静脈産業の事業規模の小ささです。動脈産業に比べて、財務資本や人材力、技術力、設備規模などが小規模で、動脈企業と対等に渡り合える体制ではありませんでした。こうした課題を克服し、動脈企業と肩を並べて日本のサーキュラーエコノミーへのシフトを加速させるためには、志を同じくする2社がともに資本を投下し、企業規模を大きく強固なものにする経営統合こそが最適解と考えたのです。「静脈産業を今よりもっと良くする」という建設的なモチベーションこそが、当社の価値創造の原動力であり、社会課題解決に貢献するちからになるものと確信しています。
気候変動問題や資源・エネルギー問題などの環境問題の深刻さを踏まえると、サーキュラーエコノミーへのシフトはスピード感をもって前進させていくべき課題であると私たちは考えています。当社では2024年4月に5カ年にわたる新しい中期経営計画を策定しました。この新しい経営計画のもとで、少しでもスピーディに戦略を前進させるための努力を積み重ねてまいります。
代表取締役会長 CEO
松岡 直人